制作哲学

なぜモノクロを選んだか — IPの根っこにあるもの

DANSE PENGUIN MODE 編集チーム / 2026年4月22日

DANSE PENGUIN MODE モノクロキービジュアル

DANSE PENGUIN MODE のキービジュアルを最初に見た方の多くが「モノクロが軸になっているんですね」と仰います。今日はこの「モノクロ」という選択について、決して偶然ではない、そして長く続けることを念頭に置いた選択であったことをお話しします。

流行に飲まれない色を探していた

キャラクターIPを立ち上げる際、最初に決まるのが「カラーパレット」です。多くの人気IPは、鮮やかなシグネチャーカラーを軸に展開しています。それは強いブランディング効果を生む一方で、時代の流行が変わったとき「あの頃の色味」と感じられてしまうリスクも内包しています。

私たちが DANSE PENGUIN MODE を立ち上げるとき、最も意識していたのは「10年経っても古びないこと」でした。SNS のスピードに乗ることは大切ですが、それだけでは消費されてしまう。長く愛されるためには、流行から少し距離を置いた美意識が必要だと考えました。

そこで辿り着いたのが、モノクロという選択です。

モノクロが持つ3つの強さ

モノクロは、単に「白と黒」を意味するのではありません。私たちが考えたモノクロの強さは、以下の3点です。

1. 時代を越える強さ

モノクロはあらゆる時代のファッション・アート・写真の中で、常に「定番」として存在してきました。1960年代のモード、1990年代のストリート、2020年代のミニマリズム。どの時代に置いても古びない。これがモノクロの第一の強さです。

2. 他の要素を引き立てる柔軟さ

モノクロは「無色」ではなく、他の要素を引き立てる役割を持ちます。ペンギンというモチーフが持つ可愛らしさ、ストリートウェアが持つラフさ、アクセサリーが持つ繊細さ。すべてがモノクロの背景の上で、それぞれの個性を際立たせることができます。

3. コラボレーションの懐の深さ

将来的にコラボレーションを展開していく際、モノクロは「相手の色」を尊重できる土台になります。鮮やかな色をシグネチャーにしてしまうと、コラボ相手の色と衝突しやすくなる。モノクロを軸にしておくことで、相手の世界観を歓迎できる柔軟性を保てます。

ペンギンとモノクロの相性

モノクロを選んだ後、改めてペンギンというモチーフを振り返ると、両者の相性の良さに驚きます。ペンギンは生物としての姿そのものが、ほぼモノクロです。白いお腹、黒い背中、点のような目。これ以上シンプルなフォルムはありません。

DANSE PENGUIN MODE のキャラクターデザインも、この「自然のミニマリズム」を尊重しています。装飾を増やすのではなく、引き算で形を整えていく。これがキャラクターの線画にも、ファッションの設計にも一貫して通底している考え方です。

モノクロの中に置く「遊び心」

モノクロを軸に据えると言っても、無機質なブランドにしたいわけではありません。モノクロの中にこそ、ささやかな遊び心を置く余白が生まれると私たちは考えています。

たとえば、Lookbook の中で時々登場するゴールドのアクセント。これは「ペンギンが見つけた、日常の中の小さな宝物」というメタファーです。モノクロの世界に1点だけ差すゴールドは、鮮やかな色がいくつも並んだ画面よりも、はるかに強く目を引きます。これがモノクロが持つ「引き算の強さ」です。

続けていくということ

モノクロは、流行に乗らない代わりに、ファッション業界の流れの中では一見「地味」に見えることもあります。鮮やかな色を投入すれば、SNS で一時的にバズることは可能でしょう。しかし、私たちが目指しているのは「短い盛り上がり」ではなく「長く続いていく関係」です。

DANSE PENGUIN MODE をモノクロで貫いていくこと。これはブランドとしての意志であり、皆様への約束でもあります。ぜひ、何年経っても変わらない佇まいで、ペンギンと一緒に過ごしていただけたら嬉しいです。

← みらくえに戻る